【22】湯桶読みと重箱読み
1.漢字の読み方
子どもの頃、「それじゃ重箱読みになっちゃうよ」などと、読み方が変だと指摘されたことがあった。
重箱読みは、2字続いた漢字の読み方で、変則的な読み方の一つだ。変則的だからいつも適用されるわけではない。
ところが湯桶読みというのがあるのを知った。誰もがその読み方で、読んでいるのだけれど、そんな名称があるのを初めて知った。
重箱読みは(カナが音読み、ひらがなが訓読み)違う読み方を二つ重ねるので、重箱か。
最初を音読み次の漢字を訓読みで読む。重箱(ジュウばこ) 音読み(オンよみ) 客間(キャクま)
工場(コウば) 台所(ダイどころ) 残高(ザンだか) 金星(キンぼし) 新顔(シンがお)
湯桶読みは(重箱読みの逆になる。訓読みが初めに来る)
朝晩(あさバン) 雨具(あまグ) 遅番(おそバン) 手帳(てチョウ) 親機(おやキ)
薄化粧(うすゲショウ) 大騒動(おおソウドウ) 豚肉(ぶたニク)
2.【百人一首コーナー】
①秋の田のかりほの庵の苫をあらみわが衣手は露にぬれつつ 天智天皇
(あきのたの かりほのいおの とまをあらみ わがころもでは つゆにぬれつつ)
季節は、今頃より少し前かもしれません。
百人一首100首のうち、最初の2首と最後の2首が天皇の歌です。
最初がこれ、天智天皇の歌です。つぎが持統天皇です。
最後の2首は、99.後鳥羽院と順徳院です。こちらは法皇になっています。
このお二人は、悲劇の帝王と言われています。
そのお二人で、百人一首の最後にするとは、意味ありげだと思いませんか。
大山に行ってきました。
花が少しくたびれていました。
まあ、よか。