①僻論(へきろん)スジの通らない議論
②偏頗(へんぱ)かたよっていて不公平なこと
③1分(いちぶん)一人前の人間としての名誉。体面。
「1文がすたる」
④光耀(こうよう)光り輝くこと。
「火が燃えしきるときにぱっと立つところの
光耀に似たようなものが」<阿部知二・冬の宿>
⑤たのうだひと(頼うだ人)自分の頼みとする人。主人。
「こちのたのうだひとのように、ものを急に仰せ
つけらるるお方はござらぬ<虎寛狂・末広がり>
⑥あえか(あえか)か弱く、頼りないさま。
「あえかに咲く花」
⑦うえつかた(上つ方)身分や官位の高い人。貴人。
「うえつかたの前へ出るのに、白粉 (おしろい)を傅(つ)
けないのは、此上もない失礼だよ」<紅葉・二人女房>
⑧恭謙(きょうけん)慎み深く、へりくだること。
「恭謙な態度で、人に接する」
⑨精緻(せいち)極めて詳しく、細かいこと。たいへん綿密なこと。
「精緻を極めた細工」「精緻な観察」
⑩嶮岨(けんそ)地勢のけわしいさま。嶮峻(けんしゅん)。
「険阻な山地」
田辺聖子の『猫なで日記ー私の創作ノート」(集英社)を読んでいたら
出くわした言葉です。読めても自分でものを書いている時に使えない言葉が多い。
ひとが調べたものを、こんなところに出しても、読まされる方は、なんの興味もわかないかもしれない。
わたしの個人的なメモだ。
でも、考えてみると、私もひとがどんな言葉に関心がるのか、どんな言葉を調べているのか、どんな言葉を使おうとしていつのかに関心はある。